テンプレートの罠

プレミアにしてもアフターエフェクトにしても、有料から無料までたくさんのテンプレートが巷に溢れていますよね。
今回は、そんなテンプレートにまつわるお話を。

まずは結論です。テンプレートは使うべきか否か?
私個人の意見としては

手抜き時間短縮のために使うならアリ!
自分じゃ作れないけど格好よくしたいから使うのはナシ!

です。

https://i2.wp.com/b-butterfly.jp/wp/wp-content/uploads/2021/08/qaleft02.png?fit=80%2C80&ssl=1

「手抜き」の部分で本音が漏れてるぞ


https://i2.wp.com/b-butterfly.jp/wp/wp-content/uploads/2021/08/logo80_80.png?fit=80%2C80&ssl=1

ウチの制作費で毎回イチからぜんぶ作ってらんねーよ。編集料金が倍以上になっていいなら作るけど?

それでは理由を述べていきます。
と、その前に…

テンプレートってなんぞや?

すでに雛形ができていて、そこに動画や写真などの素材を入れて文字を書き換えれば完成!というカップラーメンみたいなモノだと思ってください。
ぱっと見では、すんげぇ格好よく作れますので、オープニングなどでそのまま使っている動画制作者もけっこういますね。

どんなテンプレートがあるの?

音楽にあわせて画像エフェクトを掛けて…って文字で説明するとわかりにくいかな。
サブスク販売しているサイトをいくつか紹介しますので、ご興味のある方はリンク先を見てください。

https://i2.wp.com/b-butterfly.jp/wp/wp-content/uploads/2021/08/qaleft02.png?fit=80%2C80&ssl=1

恒例のネタバラシか…


https://i2.wp.com/b-butterfly.jp/wp/wp-content/uploads/2021/08/logo80_80.png?fit=80%2C80&ssl=1

こんぐらい動画制作してる人なら誰でも知ってるっしょ?

ちなみにウチはStoryblocksをメインに使ってます。
使い慣れてるってのと、毎年契約更新時に切り替え忘れて、ついそのまんま…というのが理由。

メリット

先にも書きましたが、イチから作るよりはるかに時間短縮できるので制作費(時間工賃)を抑えられます。

まぁ、自分で作ったフリして制作費に乗せてる人もいますけど、すぐにバレる嘘は身を滅ぼすのでウチは乗せません。
ただし、どんなテンプレートが合うのか考えたり探したりするのにも時間は掛かるので、その分は請求します。

あとはAeやPrの知識があまりない人でも簡単にプロっぽい動画が作れること。
一般の方が自分用とか友達用に「ちょっと格好いいのを作ってみたぜ!」みたいな感じならいいんじゃないですかね。

デメリット

他とネタが被る

そりゃそーだ。「これイイネ」って思うテンプレートはみんな使いますし、音源もセットになってることも多いので「なんかこれ観たことあるぞ?」ってなることも。

なので、ウチの場合は全編そのまま使って納品ということは原則いたしません。(激安制作費、即納案件を除く)

テンプレートだけで全編になるような1分以内のショート動画(もしくはオープニング)なら、多少手を加えてすぐに気付かれない程度に。(同業者が見たらわかるけど、視聴者は気付かない程度)

ボトムサードはそのまま使っちゃうことが多いかな。被っても気付かれることは少ないんで…

他の部分と見比べてテンプレート部分だけ浮く

これが大問題。
YouTube観てると、こういう動画いっぱいあるんですよ。

「うぉー、オープニング格好いいじゃん!」
からーの、本編始まったら
「あれ?なんかダサくない…」
と思ったことありません?

オープニングでエフェクト使いまくったのに、本編が始まったら字幕とか繋ぎとか、もっと言うと撮影技術とかのレベルまでグンと下がる。

これ、最初から格好よすぎなきゃ意外と目立たないんですわ。
オープニングが格好よすぎるがために、別の部分の粗が目立ってしまうということですね。
「いつも100点の子が60点だと叱られて、いつも30点が60点だと誉められる」みたいな感じ。

あくまでも1本の完成された作品なんだから、その中に差異が出すぎないようにするのは制作業者として当たり前のお仕事
理想を言うと、複数の業者が入っているチャンネルなら、別々の動画でもだいたいのクオリティは揃えておきたいところです。

まぁ、YouTuberならいいんじゃない。自分のチャンネルで、自分がいいって思うんなら。
ただ、メーカーや有名人系のチャンネルでこういうのを見ると、私は「うわっ、ダサっ…」って思っちゃうタイプの人間です。

なので、私がテンプレートを使うのは「これぐらいなら自分で作れるな」と思うレベルのモノまでにしています。
そうすれば別の部分との差異はあまり目立ちませんから。

あくまでも手抜き制作時間短縮のためであり、自分のレベルを高く見せかける・・・・・ためには使いません!

https://i1.wp.com/b-butterfly.jp/wp/wp-content/uploads/2021/08/qaleft08.png?fit=80%2C80&ssl=1

昔は使ってたじゃん


https://i2.wp.com/b-butterfly.jp/wp/wp-content/uploads/2021/08/logo80_80.png?fit=80%2C80&ssl=1

買い切りのクッソ高いテンプレートしかなかった時代ね。あの頃は使ってる人も少なかったからバレる被る心配はほぼなかったんよ


https://i0.wp.com/b-butterfly.jp/wp/wp-content/uploads/2021/08/qaleft06.png?fit=80%2C80&ssl=1

いまは音源もサブスク増えて選ぶの楽になったよね


https://i2.wp.com/b-butterfly.jp/wp/wp-content/uploads/2021/08/logo80_80.png?fit=80%2C80&ssl=1

あの頃はヘタすりゃ音源使用料だけで制作費の半分近く持っていかれてたからなぁ…

ということで今日のまとめ。

クオリティは『高ければいい』ってモノではない。
全体バランスを考えながらクオリティを揃えていくのもクリエーターのお仕事です。

このあたり、よーくご存じのクライアントだと仕事がやりやすいんですよね。
まったく理解していないと…説明するのめんどくさいんで、既存よりちょい高めのクオリティで納品して他の動画を見劣りさせます。

担当者は喜ぶけど、次からクオリティを下げにくくなる罠だったりする(笑)

https://i0.wp.com/b-butterfly.jp/wp/wp-content/uploads/2021/08/qaleft01.png?fit=80%2C80&ssl=1

アンタ最低だ…


https://i2.wp.com/b-butterfly.jp/wp/wp-content/uploads/2021/08/logo80_80.png?fit=80%2C80&ssl=1

はい、クズでーす。それが何か?勉強しないほうが悪いんでしょ?

もちろんご依頼をいただいた際に「どのぐらいのクオリティを目安にしますか?」と伺ってます(特に初めての方には必ず)のでご安心ください。
まぁ、軽く数百万掛かってる動画をサンプルに挙げてきて「予算30万です!」とか言ってくるケースもあるんですけどね…

 

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