料金について

当方の料金は原則として1日動いた場合でナンボ?を元に算定しています。「1日って24時間だよね。8時間ずつ3日間仕事しても料金は1日計算?」って真顔で言ってくる心優しいクライアント様については今後、片っ端から公正取引委員会に垂れこもうかと…

冗談はさておき、この1日の人件費に機材費などを追加したのが料金の基本体系となります。。

たとえば動画撮影ならカメラ、マイク、その他消耗品など。もちろん2カメ必要な場合やドローン、水中撮影など項目が増えれば費用はかさみます。

原稿執筆であってもインタビューや資料の精査など、書いている時間より下準備に時間を取られることも多いので、その分の時間は料金に含まれていきます。

さらに複雑なのがウェブ制作。どの程度のボリュームで、写真やテキスト素材は準備できるのか?打ち合わせなどに必要な時間から、バナーデザインやメールフォームの有無などで料金は大幅に変動しますので、聞き取りからお見積作成だけで2~3日掛かることも珍しくありません。

下記はあくまでも参考価格となりますので、諸条件に変動がある旨ご了承ください。

【ケース1-1】釣り動画、撮影~編集のお見積例

撮影日2日、移動日2日、現地予備日1日の合計5日拘束
水中映像あり、出演者2名、絵コンテ作成、事前打ち合わせは電話にて
動画はYouTube用、仕上がり30分、オープニングあり、サムネイルなし、字幕は要点のみで少なめ、モーショングラフィックは最低限、文字原稿当方作成、写真・イラスト素材提供。

  1. 移動日、拘束日 15,000円×3日=45,000円
  2. 撮影 45,000円×2日=90,000円
  3. 追加機材費 3,500円×7日=24,500円
  4. 動画編集費 100,000円(15分以内固定料金)+5,000円×15分(時間超過分)=175,000円

※すべて税別、交通費など諸経費別途

税込み合計 367,950円(税別 334,500円)

それでは項目ごとにご説明を。

  1. 読んで字のごとく『移動日』と『現地拘束日』です。『移動日』とは「撮影開始までに現場へ到着し準備を完了する」ための必要時間なので、この日に打ち合わせや撮影をすることはありません。『現地拘束日』は天候悪化などにより撮影ができなくなった場合などの拘束日であり、こちらも原則として撮影は行いませんが簡単な打ち合わせなどには対応しております。
  2. 撮影は原則として「現場拘束12時間まで」となっております。どこぞのクライアント様が「朝から夕方まで撮影して夕食。その後、深夜まで撮影したい」と現地で突然言いだしたことがありますが、追加料金ウンヌン以前にカメラバッテリーも人間の体力も持ちません。
  3. 「なんで5日間なのに7日分の料金なの?」と疑問に持たれるかと思いますが、追加機材に関しては故障リスクが高い物や、場合によってはレンタル機材を使用することもあるため、それを踏まえて(出発前日に借り受け、到着翌日に返却)の料金設定になっていますのでご了承ください。
  4. このケースではお取引の多いクライアントでしたので文字原稿制作費はサービスしましたが、通常は完全原稿での入稿以外は執筆料金が発生します。完全原稿とは字幕を入れるタイムコードと文字送り・改行まで含めた原稿なので、慣れていらっしゃらない方にはかなり大変な作業かと思います。

ここからは、なぜこのような料金になるのか?を解説します。

  1. 正直なところ個人事業主として家賃や固定費、保険などの支払いなどを鑑みると1日あたり25,000円稼ぐ必要があります。待機日や移動日は1日あたり10,000円の赤字計算になりますが、いろんな所へ行けて、いろいろ見て来られる特権ということで私はこの金額にしています。
    ちなみに拘束日も正規料金を取られる方がいらっしゃいますが、「あそこが取らないんだから、おたくも下げろ」とかいう野暮なことは言わないでくださいね。その道理が通るなら「あそこが取ってるんだからウチも取るぞ!」となりますので。
  2. 「人件費が25,000円なのに撮影費は45,000円?」差額の2万円は機材費です。カメラやマイク、バッテリーなどですね。「機材はこちらで用意するから、その分を割り引いて」と言われたこともありますが、使い慣れない機材ではミスの可能性が高まりますし、機材故障・破損時の保証や責任問題、カメラ設定などでも余計な時間を喰うのでお断りしています。
  3. これも「ウチの機材で」と言われることが多いのですが、余程のことがない限りは原則としてお断りしています。理由は2と同じくです。
  4. 釣り動画2日分の撮影データをドキュメンタリータッチで30分にまとめようとすると、粗編集(ザックリとした必要シーンの切りだし)で2日。そこからクライアント確認取りつつ縮めるのに2日。
    字幕や特殊効果を入れるのに2日、MA(効果音入れや整音)に1日。校正出し戻しと修正に1日。(いずれも最短)はい、これで8日間掛かる計算です。あら不思議、日当2.5万円切っちゃった。値上げしようかな…

通常は絵コンテの作成(1~3万円程度)や事前打ち合わせ(3,000円/時)にも料金が発生しますが、このケースではボリュームディスカウントということでサービスしました。

その他の料金サンプル(動画)については、ブログに記載してあります。
動画制作関連の料金サンプル

【ケース2-1】個人バイク店ウェブサイト制作のお見積例

新規オープンの個人バイク店、料金体系とブログ、店舗外観含め写真撮影、ロゴ作成、テキストとアイキャッチは草稿を入稿
サーバとドメインは当方指定業者をクライアント側にて契約

  1. 打ち合わせ(内容聞き取り、ラフデザイン作成~確認、サーバ取得方法の説明など) 3,000円×8時間=24,000円
  2. ワードプレス設定 30,000円
  3. ワードプレステーマ選定及び使用料 50,000円
  4. 追加プラグイン設定 10,000円
  5. 写真撮影 40,000円×1日=40,000円
  6. バナー制作(簡易) 3,000円×4点=12,000円
  7. ロゴ制作3案 基本20,000円+5,000円×3案=35,000円
  8. テキスト校閲、リライト 3,000円×8時間=24,000円
  9. ページ制作(固定ページ) 6,000円×2頁=12,000円
  10. ページ制作(記事ページ) 1,500円×6頁=9,000円
  11. ページ制作(法定表記) 1,500円×2頁=3,000円
  12. 問い合わせフォーム設置 20,000円
  13. SSL対応 3,000円

※初年度のシステム更新・管理費込み(2年目より5,000円/月)、ブログなど運用方法のサポートは3,000円/時、すべて税別、諸経費別途

税込み合計 272,800円(税別 248,000円)

適当に「ホームページ 安く」とかで検索すると「初期費用無料」とか「5万円でホームページを」とか出てきますよね。当方では初期打ち合わせ、お見積の時点から料金をいただいております
もちろん、ご相談をいただいた後に他社で制作されても構いません。当方にできる最大限のアドバイスはいたしますし、場合によっては他社を紹介する場合もあります。

ほとんどのクライアント様は「自社にとって、どのようなホームページを作るのが最適なのか?」という時点でつまづいていらっしゃいます。検索をしても「5万円でホームページ制作」というのもあれば「初期費用無料」というところもありますよね。

ちなみに5万円でできるホームページはテンプレート写真(もしくは指定のサイズでクライアント側で用意して差し替え)、テキストはクライアントが用意(基本、校閲なし)、定型の雛形に会社名と電話番号と地図を載せて完成です。
ちょっとしたカスタマイズだけでもウン万円の追加料金になる場合も少なくないので、「テンプレート通りに入稿して作れば5万円」と思っておくのがいいと思います。「名刺代わりにとりあえず作る」という場合でしたら、この方法もアリです。

ざっくり言うと、当方では「ある程度ちゃんとしたホームページ」を制作しております。「すげーちゃんとしたホームページ」をご希望の場合は会社単位で動いている(営業と制作が複数人ずついる)ところをお選びください。
それと独自ECサイト(いわゆるネットショップ)は取り扱いません。(これらの理由はブログ「個人事業主にウェブ制作を依頼するメリット・デメリット」にて)

ということで、個人事業・個人店舗の方で「ウチってどんなホームページ作ったらいいんだろう?」とお悩みの方がいらっしゃいましたらご相談いただければ幸いです。

ご相談料金 3,000円/時間

※ご相談は電話、Zoomなどのウェブ会議ツール、もしくは直接のご訪問にて承ります。
※税別、時間は移動時間および待機時間も計上します。
※打ち合わせ後にご希望があればお見積を作成します。(1~2万円程度、サイトの規模により変動あり)
※ご成約いただいた場合は、請求総額よりお見積額を割り引きます。

ついでにちょっとした小咄。ここの表記で『ウェブサイト』と『ホームページ』が混在してますよね。『ホームページ』とはブラウザ(Google Chromeとかsafariとか)を開いて最初に表示されるページのことを指すので制作会社としては『ウェブサイト』と正しい表記をしたいところなんですが、すでに誤用が誤用じゃなくなって市民権を得ておりますので、わかりやすいように『ホームページ』と書いてみました。他にも『サーバ』とか『プリンタ』とか検索してみると面白いですよ。以上、ジジイの戯れ言でした。

【ケース2-2】ケース2-1と合わせてECサイト(通販サイト)を構築

サブドメイン(shop.example.com)などを使用し、CMSを利用してECサイトを構築。

  1. 打ち合わせ(内容聞き取り、ラフデザイン作成~確認、CMS選定や契約方法の説明など) 3,000円×8時間=24,000円
  2. コーディング一式 150,000円
  3. デザイン一式 150,000円
  4. 運用テスト 30,000円
  5. 運用方法説明など 3,000円×8時間=24,000円

「通販サイトを作りたい」というクライアント様は数多くいらっしゃいますが、実際に運用を考えた時、期待できる売上高と利益を計算してみると「制作会社やモール運営企業を設けさせるだけ…」という見積になることも多々あります。

ECサイトと言っても選択肢は多々あり、おもに

  1. 楽天やAmazonなどのモール型
  2. ShopifyやBASEなどのCMS型
  3. WordPress+WooCommerceといったパッケージ型
  4. フルスクラッチ開発

が挙げられます。
初期費用&運用費は高い順に4→1、サイトの自由度は高い順に4→1、利益率は高い順に4→1です。

1は利益率が低くなりがちな点がデメリットですので、当方を介さずにクライアント様が直接ご契約されるのをおすすめします。当方の費用を上乗せしては利益を出すのは困難になるはずなので…。
4は上場されている企業クラスでないと開発費(初期費用)に見合わないため、個人事業主の私とは無縁の世界なので割愛。
ということで残った2と3ですが、技術者ではなく一般の方が読んでわかりやすいよう、とても簡単にざっくりとご説明。

ちょっとネットの技術に明るい方であれば、難しいことをしない限り2ならご自分で構築できると思います。ただし、そこにデザイン要素やカテゴリー分けなどお客さまの利便性を高める工夫を入れるとなると、そこでつまづくことも多いはず。
システム自体の自由度はそこまで高くないため、制約の中でのデザインとはなりますが、そこでいかにユーザビリティを高めるか?が私たちの腕の見せ所となります。

3は、いまあるクライアント様のウェブサイト内にショッピングシステムを入れることも可能ですが、かなり慣れている方でないと「途中まで自分でやってみたけどお手上げ…」となりがち。私のところにも、そういったご相談をいただいたことが何度もありました。
途中まで作ってしまったシステムを途中からいじると、結局は最初から作るのと同じぐらいの時間(=料金)が掛かってしまうので、正直なところ最初からお任せいただくのがベターかと思います。

ちなみに気になる料金ですが…正直、お答えしにくいです。というのも制作するサイト規模や商品カテゴリー数、点数により料金は大幅に変動するからです(特にデザイン費)。
上記に記載したのはあくまでも一例なので、サイトの規模と売上げ見込み額から掛けられる開発&運用コストを割りだし、それに見合うプランをオススメするようにしています。
クライアント様の目的は「ショッピングサイトを作ること」ではなく「ショッピングサイトで利益を出すこと」なので、それを第一に考えてのご提案をしております。

【ケース3】プロモーション戦略の提案

動画を作ってはいるが、見込んでいたより再生数や紹介した商品の売上げが伸びない。どこに原因があるのか相談したい。

当方では各案件の制作のみという業務も承っておりますが、できれば企画段階からのご相談をオススメしております。たとえば動画クリエーターは動画を見始めた方の滞在時間(再生時間)や、視聴した方の購買率を上げる工夫はできますが、『再生』をクリックするまでの導線に関しては手を出しにくい部分になるからです。(サムネイル画像は再生数に大きく寄与しますが、それだけでは限界があります)

プロモーションの初期段階でご相談いただくと、場合によっては「このケースなら動画を作るよりも店頭キャンペーンを打つ方が有効です」とお答えすることもあります。
場合によっては「この商品はプロモーション不要です。その分を別商品に充てましょう」というケースもあります。

ここで重要なのが何のためにプロモーションをするのか?という部分です。とうぜん「売るため」ですよね?「動画を作りたい」のではなく「動画を作って売上げを伸ばしたい」のであって、「動画の再生数を伸ばしたい」のではなく「動画の再生数を伸ばして購買層にアピールし、商品認知度を高めて売上げを伸ばしたい」んですよね?

そもそも、そのプロモーションに動画は必要なのか?という部分まで遡って考える必要がある場合もありますし、もちろん投稿方法や公開タイミングなども大いに関係してくるでしょう。

初期ご相談料金 3,000円/時間
契約後ご相談料金 5,000円~/時間(業務内容により変動)

※ご相談は電話、Zoomなどのウェブ会議ツール、もしくは直接のご訪問にて承ります。初期ご相談については調査含め、最短でも2~3時間をお見込みください。
※税別、交通費等諸経費別。時間には調査時間、移動時間および待機時間も計上。詳しくはご相談時に説明します。(説明時間は料金に計上しません)

他案件と異なり、かなり辛辣な表現をする場合も多々あります。なんでも「いいですね、最高です!」とおだててゴマをすりまくり、接待に連れていってウェーイ!なんてことは一切いたしませんので、そちらをご希望の方はご遠慮ください。

なお、プロモーション戦略の提案ついては原則として決裁権を持つ管理職の方のみで個別(マンツーマン)のご対応となり、会議など複数人の調整が入る場への出席は原則としていたしません。
プロモーション戦略構築のため社内資料の閲覧を求める場合もありますので、必要に応じて守秘義務契約書をかわすご準備をお願いします。

経験上、意見が割れるような会議で外部者に意見を求める場合、大抵はすでに決まった案件の後押しをしてもらいたいだけであり、それ以外の意見は通る余地がない状態です。
また、軌道修正してもダメな企画がいい企画になることは稀であり、せいぜい「やらないよりはマシかな」程度にしかなりません。社としての利益を追求するための方法を提案・実行することに時間を割きたいという方のみご相談ください。

最後に…

動画制作、原稿執筆、デザイン、ウェブサイト制作など『形のないモノ』は得てして料金体系がわかりにくく、「A社とB社、なぜこんなに価格差があるの?」となりがちです。

もちろん同品質・同サービスであれば安いに越したことはありませんが、安いには安いなりの理由があるの忘れてはいけません。

たとえば、まったく知識のない方がご覧になって「問題ないモノ」でも、多少の知識がある方には「安い業者使ってるな…」と気付かれてしまうことが多々あります。その結果、企業価値やブランドイメージを下げてしまってはプロモーション失敗ですよね。

しかし、すべてが最高品質であればいいのか?と問われれば、私の答は「No」です。

広告費をもっとも多く使い、常に最高級品質を求められるのが自動車と化粧品と言われていますが、それと同じプロモーションを駅前のラーメン店がやっても意味がありませんし、それだけの広告費を使えるわけもありません。
しかし、黄ばんだ張り紙に「冷やし中華初めました!」という誤字で書かれているポップを見ても、おそらくお客さんは入ってくださらないでしょう。

私がプロモーションでもっとも重要だと考えるのは守るべき最低ラインの見極めです。

誤字は問題外としても、手書きで「冷やし中華始めました!」と書くのか、パソコンで作ってプリントアウトするのか、出来合いのポスターを使うのか、デザイナーにオリジナルのポスターを作ってもらうのか、はたまた写真付きのスタンド看板を設置する、デジタルサイネージで見せるなどなど、いくらでも手法は選べますよね。

もちろん後半になるほど費用はかさむので、それだけの利益が見込めるか否かで「どこまでやれるのか?やるべきか?」を考えていく必要があるのです。

当方にご依頼いただく場合、「予算はこのぐらいでやりたい」もしくは「こんな感じのモノを作りたい」というのをお伝えいただけると、より的確なプロモーション方法をご提案しやすくなります。

たとえば「15分ぐらいの動画をロケ2日で作りたい」という場合でも、ロケ地までの距離や使用機材の選定、オープニングの有無やサムネイル、字幕、イラスト、モーショングラフィックなどをどの程度使うかで費用は大幅に変動します。
詳細な条件が不明な状態では、当方も最低限の価格を提示しますが、あとから内容を聞いたところお見積額が2倍3倍に膨れあがってしまい「話が違うじゃないか!」となってしまうことが非常に多くあります。

「とにかく安く、とりあえずやりたい」という案件については申し訳ありませんがお受けしておりません。
このあたりについては、ブログ「予算感がまったくあわなかった案件とその対応」をご覧ください。

ちなみに当方、原則として事業間取引なので消費税別の表記になっています。このページを執筆している2021年8月現在の消費税率(10%)となりますのでご了承ください。

ここまで、とても長かったですよね?頑張って読んでくださった方にささやかなお礼です。当方からのお見積提出後に「ブログを見てますよ」の合い言葉を一字一句違えずにお伝えください。
各クライアント様1回に限り期間限定(見積書の日付が2021年12月1日まで)でお見積金額から10%割り引いた見積書を再発行いたします。(交通費、宿泊費、レンタルサーバ使用料、ドメイン契約料、謝礼立替金などの実費経費を除いた金額より10%割引)
※お見積前ではなく「当方からのお見積提出後」ですのでお間違いのないようご注意ください。

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